フィンランド・ルーテル福音協会は1900年以来日本にルター派の宣教師を派遣し続けてきました。このブログでは、この宣教師団体の聖書や信仰生活に関する教えをフィンランド語から日本語に翻訳して紹介します。(夏は不定期更新になります)。
2010年4月28日水曜日
「エフェソの信徒への手紙」について 4章7~16節 その1
4章7~16節 賜物を用いることについて その1
ここでパウロは詩篇68篇29節を引用しています。
キリストはこの地上に下ってこられました。
その後で、すべての天よりも高いところにある御座にお着きになりました。
そして、人々に御霊の賜物を分け与えてくださっています。
「エフェソの信徒への手紙」がここでキリストのからだと神様の賜物についてどのようなイメージを用いているか、注目してみましょう。
高みにのぼられたキリストの賜物とは、教会のさまざまな職制にほかなりません。
すなわち、使徒、預言者、福音伝道者、牧師、教師です。
これらの職制を通じて、キリスト御自身が教会とその会員ひとりひとりを世話してくださっています。
まさにこうして、キリストは信仰者ひとりひとりがキリストのからだを建てるようにしてくださいます。
この「からだ」は活きて働いている存在であり、どんどん成長していきます。
成熟するにいたって、このからだは、未成年者のあらゆる愚行を捨て去り、もはやいろいろな教えに振り回されることもなくなります。
こうして、からだは自分のかしらにしっかり結びつきます。
教会がキリストに結びつくことにより、その会員ひとりひとりが互いに結びつき、各々が自分の使命をしっかり果たし、こうして、からだが愛につつまれて成長を続けていきます。