2010年4月21日水曜日

「エフェソの信徒への手紙」について 4章1~6節 その1

   
クリスチャンにふさわしい生活
   

エフェソの信徒への手紙 第4章
       
「エフェソの信徒への手紙」のはじめの3章は神様の奥義と福音の深さについて語っています。
第3章の最後の数節はこの第1部の儀式的な晴れやかさをともなった終結部となっています。
これからはじまる第2部で、「エフェソの信徒への手紙」は「クリスチャンにふさわしい生活」について語り始めます。
 
     
4章1~6節 その1
    
多くの手紙でパウロは、まず、キリストが私たちのためにしてくださったことについて幅広く語ります。
そして、その後で、このキリストのみわざが私たちの生活にあたえる影響についての話に移っていきます。
話題が最初のものから次のものに移る箇所は、しばしば祭典的な美を湛えており、そのおごそかさは他の箇所とはっきり区別されるほどです。
たとえば、「ローマの信徒への手紙」12章1~2節や「ガラテアの信徒への手紙」5章13節以降がそのような箇所です。
このようなテーマの移行が見られるのが、今扱っている1~6節なのです。
       
牢につながれた男がクリスチャンたちに、 「へりくだり優しく忍耐強く生活して、教会の一致が保たれるようにしなさい」、 とおごそかに諭しています。
今ここで与えられている倫理的な生活規定は、ほかでもない教会生活に関わるものです。
そして、誰も教会の一致を、間違った信仰や愛のない生活態度によって、汚してはならないのです。