2010年3月22日月曜日

「エフェソの信徒への手紙」について 3章1~13節 その3

  
3章1~13節 「特別待遇」を受けた男 (その3) 
  
神様はこの秘密に仕えたいと思う者を、願いどおり「秘密の僕」として召してくださいます。
この召しのさいには、人間的な力とか、どのぐらいしっかりしているか、とかいったことが求められたりはしません。
神様の召しがその召された人を他の人よりも高い地位に置くこともありません。
パウロは自身の人生の中で神様の力が働くのをはっきりと見たのです。
パウロには、「かつてキリストを侮蔑し神様の教会を迫害した」という暗い過去があります(コリントの信徒への第一の手紙15章9節)。
こうした過去をひきずりながら、彼はいつも福音の仕事をしていました。

こういうわけで、彼はいつでもへりくだったまま、ただ恵みのみに頼って仕事をするように整えられました。
こうした姿勢をとおしてのみ、私たちもまた福音伝道の仕事をすることが可能になります。
そして、恵みに頼ることによってのみ、私たちは、神様に対して忠実であろうとするときに私たちや教会全体にやってくるさまざまな障害に耐えつづけることができるのです。