「恵みに基づく自信」
質問)「恵みに基づく自信」とはどのようなものでしょうか。
人間は自分自身の弱さに向き合い、
神様の憐れみに満ちた恵みを受け入れることで
健全な自信を持てるようになります。
私はこれを「恵みに基づく自信」と呼んでいます。
例えばパウロは聖書の多くの箇所で
「キリスト信仰者たちを迫害した過去を持つ自分は
すべての使徒たちの中で最も卑しい存在である」と告白しています。
それでもなお彼には健全な自信があったと言えます。
またパウロの身体には何らかの「棘」が刺さっていました。
彼は主なる神様にその棘が取り除かれるように嘆願しました。
ところがイエス様はパウロに次のようにお答えになったのです。
「わたしの恵みはあなたに対して十分である。
わたしの力は弱いところに完全にあらわれる。」
(「コリントの信徒への第二の手紙」12章9節前半、口語訳)
このイエス様の御言葉のおかげで、
パウロは自らの弱さについて自信を持って誇ることができたのです。
「それだから、キリストの力がわたしに宿るように、
むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。
だから、わたしはキリストのためならば、
弱さと、侮辱と、危機と、迫害と、行き詰まりとに甘んじよう。
なぜなら、わたしが弱い時にこそ、わたしは強いからである。」
(「コリントの信徒への第二の手紙」12章9節後半〜10節、口語訳)