2023年1月23日月曜日

「恵みに基づく自信」自信とは何でしょうか。

 恵みに基づく自信

 

フィンランド語版質問者・執筆者 アールニ・セッパラ

フィンランド語版回答者 ユハ・ヘイノネン

(フィンランド・ルーテル福音協会、青年伝道担当) 

日本語版翻訳・編集者 高木賢

(フィンランド・ルーテル福音協会)

 

聖書の引用は口語訳によっています。

日本語版では表現や内容に多少の修正および加筆が施されています。

 

 

 

はじめに 

 

多くの若者は自信のなさに苦しんでいます。

それは彼らの日々の生活にも大きな影響を与えています。

ところで聖書は自信についてどのように教えているのでしょうか。

また神様は自信の問題についてどのように考えておられるのでしょうか。

主に青年を対象にキリスト教伝道に長年携わってこられた

ユハ・ヘイノネンさんにこの問題についてお話を伺いました。

 

 

質問) 自信とは何でしょうか。

 

自信とは自分の本来の価値を自覚することです。

それはプレッシャーを感じることなく

ありのままの自分でいられる生き方でもあります。

人間にとって健全な自信を持てるようになることは大切です。

そのような自信は健全な人間生活を送るために欠かせないものだからです。

無理することなくありのままの自分で生活できるようになると、

周りにいる人たちとの関係も好転していきます。

 

聖書によれば、人間の自信は「天地創造」に基づいています。

天地創造において神様は人間を「御自分のかたち」としてお造りになりました。

これについて旧約聖書の「創世記」は次のように記しています。

 

「神は自分のかたちに人を創造された。

すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。」

(「創世記」1章27節、口語訳)

 

「主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。

そこで人は生きた者となった。」

(「創世記」2章7節、口語訳)

 

神様が命の息を人間に吹き込まれたおかげで、

私たちは神様にとってかけがいのない価値を持つ存在となりました。

すべての人間が有しているこの尊厳を

私たちから奪い去ることは誰にもできないし、また許されてもいません。