恵みに基づく自信
質問) 自信の形成に影響を与えるものは何でしょうか。
自信の形成に最も影響を与えるのは
周囲の人たちからの感想や意見といったフィードバックでしょう。
人間は社会的な存在です。
「他の人たちは私たちについて一体何を考えているのか」
というのは私たちにとって大事です。
また私たちがお互いを受け入れることも大切です。
人間には四つの基本的な欲求があると言われています。
それらは
愛されること、承認されること、評価されること、自分らしく生きる権利です。
これらの中でもとりわけ
「私たちが愛されること」が大事であるのは言うまでもありません。
人間の自信の形成に影響を与えるものとしては、
その人が置かれている現実の状況に加えて、
その人の過去や今までの経験などを挙げることができます。
例えば小さい時にいじめられたことがある人は
自信を持ちにくくなる場合が多いのではないでしょうか。
質問) 自信が持てない場合にはどうすればよいのでしょうか。
これは本当に難しい問題です。
たしかに神様は「御自分のかたち」として私たちを創造してくださいました。
しかしこれは
自動的に私たちが自信を持てるようになるのを保証するものではありません。
聖書では神様の天地創造の後に人間の罪への堕落に関する記述が続きます。
はじめの人間たちは神様の御心に反して罪へと堕落しました。
その影響で、
彼らの末裔である人類は皆「罪深い存在」として
この世に生まれるようになってしまいました。
この「生まれながらの罪」(原罪)のせいで、
私たち人間はこの世で常に様々な問題や苦しみに付きまとわれるようになり、
自信を持って生きていくことができなくなってしまったのです。
人間にとって
自分の弱さや中途半端さを素直に認めることは決して容易ではありません。
そしてこれが自信のなさを生んでいる原因です。
ともすると人間は自らの弱さや中途半端さのせいで
「ありのままの自分ではきっと周りから認めてもらえない」
という思い込みに支配されやすくなるからです。