2014年8月7日木曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 5章


「ローマの信徒への手紙」5

パウロは、今までの二章にわたって
信仰による義について語ってきました。
彼は、単純にしかし深いやり方で、
人間一人一人に対して、「神様の御許への道」を指し示しました。
すなわち、
人は皆、神様をないがしろにしており、
これはユダヤ人も異邦人も変わらないが、
キリストのあがないの血によって罪の赦しをいただける、
ということです。

義についての教えの根幹を提示した後で、
パウロは私たちに「アブラハムの信仰」を思い起こさせます。
神様を無視してきた者をキリストのゆえに義としてくださる方を、
アブラハムは信じました。
このようにして、パウロは、 
旧約聖書を通して神様が人間に与えてくださった一連の約束と
彼が伝えている福音とを堅く結び付けたのです。

さらに彼は、「信仰による義」とはどういう意味かを明示した後で、
「義とみなされる」ことがどのような結果や効果をもたらすのか、
について具体的に話をつなげて行きます。