2014年6月2日月曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 4章1節 アブラハムが見つけたもの(その2)


アブラハムが見つけたもの 41節(その2)


旧約聖書と新約聖書の間には、共通した言葉遣いがあります。
しかし、フィンランド語版聖書の新しい訳(1992年)では、
そうした言葉遣いを意図的に別々に訳し分けることによって、
旧約と新約との間のつながりが
見えにくくなってしまっているケースがあります。

キリスト教徒は
旧約聖書を恣意的にキリスト教の書物として取り扱ってきた、
という批判的な考え方が、
プロテスタントの神学では長い間にわたって影響力をもってきました。

その一方では、新約聖書と旧約聖書とを、
それらの用語上の共通点にも注意を払いつつ、
できるだけ正確に翻訳し、
両者のつながりを意図的に抹消するような真似をしない人々がいました。
彼らは、使徒的な聖書理解の伝統に則って、
キリスト教全体が旧約聖書に根ざしている、
という核心的なポイントをきちんと踏まえる姿勢を維持してきました。

旧約と新約の聖書のつながりを把握するか、
あるいは、それを切断するか、ということは、
実に、キリスト教会の今後のあり方を根本的に左右する大問題なのです。

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