2014年6月19日木曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 4章13〜25節 死の只中にある命(その3)


死の只中にある命 41325節(その3)


アブラハムの信仰は、
神様の約束が本当であると認めることだけではありません。
彼の信仰は、
神様の約束に忍耐強く頼り続けることでもありました。

実は、こうした姿勢こそが、私たちの人生全体を決定づけるものなのです。
キリスト教の教える信仰とはいかなるものか、このことからわかります。
信仰とは、
あることを実行した後で忘れてしまうようなものではありません。
信仰とは、
人がキリストに属する者として活き続けることであり、 
神様の子どもとして自分がどのように行動するのがふさわしいか、
常に決断することなのです。


アブラハムと彼の信仰について、パウロは難しい書き方をしています。
その言わんとすることを理解するためには、
パウロと同じように、
本来なら旧約聖書全体を知悉する必要があるところでしょう。
しかし、一番大事なのは次のことです。
すなわち、
ひとえにイエス•キリストの御業のおかげにより、
私たちは皆、神様が私たちの罪を赦してくださったことを信じてよい、
ということです。
このことについては、すでに旧約聖書が証ししており、
そしてとりわけ、
イスラエルの民の始祖であるアブラハムが証しているのです。