2013年12月13日金曜日

「ヨハネによる福音書」ガイドブック 19章28~37節 イエス様の死(その1)


イエス様の死 192837節(その1)


「ヨハネによる福音書」は、
十字架の出来事の本質を最後までしっかりと描き切ります。
暗闇や、失望の叫び声や、悲嘆にくれた祈りなどについては記しません。
イエス様は本当の人間として苦しみを受けられました。
「ヨハネによる福音書」が書かれた時代にはすでに、
「イエスが苦しんだのは実体を持たない霊としてだけだ」、
と主張する人々がいましたが、それは間違っています。
十字架の上で死にゆく王様の強大な権威は、
地獄のような苦しみの中でも、
崩れ去ることがありませんでした。
天の御父様から受けた使命を全うなさった後で、
イエス様は息を引き取られたのです。

「モーセの律法」は、
木に架けられた男を太陽が沈む前に墓に葬るように命じています。
それは、
十字架刑に処せられた者は神の呪いを受けている、
とみなされたので、
もしも外に放置しておくと、
この呪われた者が聖なる地を汚すことになってしまうからでした。
十字架で長時間苦しんだ上で
死んでいかなければならない人々への同情心からではなく、 
汚されていない地で過越の祭りを祝うために、
ユダヤ人たちは、
死刑囚を速やかに十字架から降ろすことを、
ピラトに願い出たのでした。
その時点で、死刑囚の足の骨(脛骨)を折り、
大量に内出血させて死を早める手段(ラテン語でcrucifragium)が
とられるのが普通でした。


イエス様のところに来たとき、
足を折りにきた専門家たちは、
十字架上のイエス様を見て、
もうわざわざ足を折る必要がないことを告げました。
普通の人が死ぬようにして、
ユダヤ人の王は死にました。
実際に死んでいることを確認するために、
イエス様のわき腹を槍で付きました。
傷口が開いたわき腹からは、血と水が流れ出ました。
医学者たちは、何十年間も議論した末に、
このような現象は死んだばかりの人間についてはありうる、
というほぼ一致した見解に至りました。

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