2011年6月13日月曜日

「コリントの信徒への第一の手紙」15章50~58節 全員死ぬのでしょうか?

全員死ぬのでしょうか? 15章50~58節
   
この章のおわりは、復活と最後の裁きとがパウロの考えの中で互いに緊密に結びついていたことを明瞭に示しています。
キリストが再臨されるときに、あるクリスチャンたちはまだ生きています。
それはしかし、彼らがそのまま神様の御国の中に歩みながら入っていくという意味ではありません。
「滅び行くもの」が「不滅のもの」を受け継ぐことはできないからです。
ここでのポイントは、キリストの再臨までにクリスチャン全員が死の眠りに就くわけではない、ということです。
しかし、キリストの再臨の際には、クリスチャン全員の上に変化が起こります。
その時にまだ生きているクリスチャンたちには、その変化は突然起こるのです。
このようにして「滅び行くもの」は「不滅のもの」を身にまといます。
ここでもまた、死や復活においてと同じことが実現します。
すなわち、「死は呑み込まれ、勝利が得られた」のです(55節)。
この来るべきキリストの再臨の光景をしっかりと見据えて、コリントの信徒たちはクリスチャンとして自らを鍛錬し続けていかなければならないのです。