2009年12月14日月曜日

「エフェソの信徒への手紙」について 賛美


おだやかに思いをめぐらす賛美

「エフェソの信徒への手紙」は、おだやかで、ゆっくりと思いをめぐらす、賛美の雰囲気をただよわせています。(当時の)礼拝式文がこの手紙の言葉遣いに影響を与えています。手紙の教えも伝統に沿ったものです。それは、パウロの多くの教えのまとめであり、新約聖書のほかの手紙でも扱われている具体的な生活指針です(たとえば、「コロサイの信徒への手紙」や「ペテロの第一の手紙」と比較してみてください)。「エフェソの信徒への手紙」は、救いがすべての人々にもたらされていることを強調しています。手紙では「福音の秘密」が深く取り上げられます。それゆえ、クリスチャンとして長く生きてきた人にとっても、この手紙から学ぶことはいくらでもあります。イエス様が私たちの切れてしまった神様との関係を直してくださることを、この手紙は思い起こさせてくれます。また、人々を分け隔てている「壁」は崩れ落ちます。ユダヤ人と異邦人とはキリストの教会で互いを見出します。「建物としての教会」というイメージは手紙の中で重要な比喩になっています。イエス様の死と復活、私たちの受けた洗礼のゆえに、私たちは神様の子供です。それゆえ、私たちは神様の家族にふさわしい生活習慣について教えを受けます。それは、「父の子」のグループの外部に自分を追いやってしまわないようにするためです。使徒パウロの教えはさまざまなクリスチャンをひとつの教会にまとめます。それらの教えは、神様についての正しいイメージを、私たちが神様をしらない人々に対して与えることができるように、助けてくれます。