2009年5月27日水曜日

マルコによる福音書について 12章28~34節

一番大切な戒めは何ですか? 12章28~34節

イエス様はサドカイ派とファリサイ派の間の古くからある論争のテーマに答えることを余儀なくされました。さきほどの話し合いを傍らで聞いていた律法学者がイエス様の鋭い答えに感心したのはよくわかります。それで彼は、イエス様を陥れるためではなく真剣に、イエス様に別の質問をします。モーセの律法には何百もの戒めや禁止があると理解した律法学者たちは、それらをなんらかの方法で整理序列化したいと望んでいました。彼らは第1戒がもっとも大切な戒めであるとふつうは理解していましたし、イエス様もそう教えておられます。「神様を何にもまして愛しなさい」がまずはじめに守られるべき戒めです。これに関連して今もうひとつの第1戒と同じように大切な戒めとして、「隣人を自分と同じように愛しなさい」という戒めが与えられました。これらふたつの戒めを心に留めてそれにしたがって生きていくとき、旧約の神殿祭司による犠牲のささげものによっては決して到達し得ない「(信仰の)核心」に私たちはいるのです。律法学者がイエス様のこの教えに賛同すると、イエス様は彼に「あなたは神様の御国から遠くはない」と言われました。