ペテロの手紙のこの箇所を聖書の他の箇所の「罪の一覧表」と比較すると、
興味深いことが見えてきます。
たとえば、
「コリントの信徒への第一の手紙」6章9〜11節、
「ガラテアの信徒への手紙」5章19〜21節、
「ローマの信徒への手紙」13章13〜14節などの一覧表では、
キリスト信仰者がはっきり関係を断ち切るべき罪が
それぞれほぼ同じかたちで列挙されています。
ここで私たちは次のふたつのことを覚えておくべきです。
第一のポイントは
「すべての罪は人を滅ぼすものであり、
悪い考えもその点では凄惨な殺人と同様である」ということです。
なぜなら、
神様は聖なるお方であり、
その御前ではいかなる罪もその存在を許されないからです。
このように、
私たちは誰もが皆、例外なくキリストを必要としているのです。
その一方では、
第二のポイントとして
「教会の初期のキリスト信仰者たちが関係を断ち切るように奨励された
特定の事柄も存在する」ということです。
たとえば、偶像礼拝がそのひとつです。
また、結婚前の性交渉やすべての不倫もそうですし、
酒乱、吝嗇やそのほか広い意味での偶像礼拝もそれに含まれます。
これらの罪については、
私たちは現代においても同じように警告を発し続けるべきです。
約二千年前に神様の御心に適わなかった事柄は、
現在もまた適うものではないからです。
また、
神様の御前で私たちはいつか必ずこの世での自らの歩みについて
申し開きをしなければならなくなるのです。