神様は私たちを「新しい命」へと生んでくださったのです。
ですから、
この「新しい命」を生きて行くことが私たちの責務となります。
また、
私たちは自らの生活における多くのことがらを
新たに見つめ直す必要があります。
苦しみを受けているキリスト信仰者たちを慰めるために
ペテロが伝える最初のメッセージは次の通りです。
天の御国は開かれており、
神様は私たちを聖なる者としてくださいました。
しかも、このことは
私たちの業績でも行いによるものでもなく、
ひとえにキリストの十字架の死の犠牲によるものです。
それゆえ、
誰もこのことが本当かどうかを疑う必要はありません。
このことが確実であるのは、
私や私自身の信仰に基づくものではなく、
神様とその御言葉にその根拠を置くものだからです。
私がキリスト信仰者としての生き方をするのは、
私が救われるための「条件」ではなく、
私がすでに救われている「結果」なのです。
私は自分自身の行いによって聖なる者となるのではありません。
「聖さ」とは、神様が罪人たちに与えてくださる全き賜物なのです。
この観点をおろそかにすると、
ペテロの手紙の素晴らしい慰めが見えなくなってしまいます。
残念なことに、
私たちはそれを十分明瞭に見ることはできないし、
それによってお互いを慰めることができない場合も多いです。