2016年3月2日水曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 12章のまとめ

まとめ(12章)

この章の教えのまとめとして短いたとえ話をしましょう。
キリスト教徒は大まかに二つのタイプに分けられます。

一つのタイプのキリスト教徒は、
「靴職人」として認められたくて靴を作り続けているような人々です。
彼らは
「私が一人前の靴職人とみなされるためには
大小様々な形の靴をどれだけ大量に作らねばならないのだろうか」
とずっと思い悩んでいます。
このタイプのキリスト教徒の人生は
良心の呵責を覚えながら仕事を続けているようなものです。

もう一つのタイプのキリスト教徒は
「自分は靴職人なのだから靴を作れるのは当たり前だ」
という考えかたをします。

それに対して、
次のように考えるキリスト信仰者は正しい順序で物事を見ていると言えます。
すなわち、
「キリストが私を神様の子どもにしてくださったのだから、
そのような私の受けている使命は
神様の子どもとしてふさわしい生き方をすることである」
ということです。
どのような生き方をしても、
どのような仕事をやり遂げても、
またいくら涙を流したところで、
あなたは自分を「神の御国に属する者」にすることができません。
それを実現してくださったのは、
あなたのためにゴルゴタの十字架で死なれたキリストなのです。