2015年11月4日水曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 11章25〜36節 ユダヤ人の行く末は?(その2)

ユダヤ人の行く末は? 112536節(その2)


ここまで私たちはパウロの「ローマの信徒への手紙」の
極めて重要な箇所を順々に学んできました。
ここに出てきた問題はパウロにとっても、
前に彼が遭遇した問題よりも困難なものでした。
神様による選び、
神様の全能なる権能、
いわゆる神義論(神様の義をめぐる論議)
といった様々な神学上のテーマと関連している問題だからです。
パウロは大胆にこの問題に取り組みます。
そして、他の多くの場合でと同様のことがここでも起きました。

暗闇が最も深い真夜中の只中でこそ、
一番素晴らしい輝きが見つかるものです。
ユダヤ人の救いをめぐる問題を深く考えることで、
パウロも私たちも神様の大いなる奥義の前に連れて行かれます。
その意思も知恵も人間には決して究めることができない
大いなる神様に対して賛美の歌を捧げることによって、
パウロはこの箇所を閉じます。