2010年8月5日木曜日

「エフェソの信徒への手紙」について 6章5~9節 その2

    
   
6章5~9節 本当に「奴隷」だったのでしょうか。その2
      
いつもと同じようにして、今回も、「主人に対して下に立ち、できるだけよく仕事をするように」、という指示が奴隷に与えられています。
日常の仕事をする者は神様に仕えているのです。
同じように、主人たちにも指示が与えられています。
神様は主人たちの主であられ、彼らは皆それぞれ、「人と人との間に差別を設けない」神様に対して申し開きをすることになります。
このように、奴隷と自由人は同じ基準に従って裁かれることになります。
       
幸いなことに「奴隷制」の時代は過ぎ去りました。
にもかかわらず、このテキストには、私たちの生活にも直接適用できることがらがあります。
この箇所の指示は、労働者と雇用者との生き方にもあてはめることができるのはもちろんですが、さらに、私たちに大切なことを教えています。
それは、日常の仕事は神様にお仕えすることだ、ということです。
ここに、宗教改革の大発見のひとつがあります。
しかし残念なことに、それはあまりにもしばしば忘れ去られています。