ヨナのしるし 2章11節
「すると、(イエス様は)彼らに答えて言われた、
「邪悪で不義な時代は、しるしを求める。
しかし、預言者ヨナのしるしのほかには、なんのしるしも与えられないであろう。
すなわち、ヨナが三日三晩、大魚の腹の中にいたように、
人の子も三日三晩、地の中にいるであろう。」」
(「マタイによる福音書」12章39〜40節、口語訳)
ユダヤ人の時間の数え方は現代の私たちのそれとは異なっています。
当時のユダヤ人は「一日未満」でも「丸一日分」とみなしました。
また、日没から次の日没までが同じ「一日」でした。
たとえば、金曜日の日没の時から土曜日が始まり、
土曜日の日没の時からは日曜日が始まります。
イエス様が墓の中におられたのは
金曜日の夕方(日没前)から日曜日の朝方まででした。
私たちの計算に従えば、この期間は約一日半の長さになりますが、
ユダヤ人の計算によれば、丸三日間が過ぎたことになります。
イエス様が墓におられた期間が金曜、土曜、日曜にまたがっていたからです。