2016年8月24日水曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 14章13〜23節 互いに配慮し合うようになること(その2)

互いに配慮し合うようになること 141323(その2)

他の人々ならあえて行わないようなことも良心が咎めずに行える人、
すなわち信仰において「強い」者たちに対しても、
パウロは警告を発しています。

人が自由な心で生活し、
神様からいただいた賜物について感謝を捧げるのは、
何も悪いことではありません。

しかし、ある人が意のままに振る舞うと、
その人と同じようには良心が自由ではない
他の人たちの信仰の躓きになってしまう、
という危険があるのです。

このような人たちは、他の人の自由な振る舞いによって、
深く苦しむことになるかもしれません。
最悪の場合には、
彼らは他の人の振る舞いの根拠を知らないまま、自己の良心に反してまで
その人のやり方に盲従することになってしまうかもしれません。
その結果、
他のキリスト教徒の人生を楽しむやり方をあまり考えずに真似した人が、
ふと気がついてみると、
神様に反抗的な生き方をするようになってしまっている場合もあるでしょう。

あるキリスト教徒が取るに足りない快楽を求める生き方をしたために、
それに影響を受けた他のキリスト教徒の人生の基盤が歪んでしまったのです。