2016年7月11日月曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 14章1〜12節 他の人の信仰の確信を傷つけてはいけない(その1)

他の人の信仰の確信を傷つけてはいけない 14112節(その1)


「弱い」信仰者も「強い」信仰者も
そのような者として存在する権利を互いに認め合うべきである、
とパウロは強く強調します。
このことに関しても、
パウロは信仰義認の教義を基礎にして論じていますが、
これは私たちにとってもたいへん参考になる姿勢です。

キリストは死んで、復活なさいました。
それは、キリストが皆の主人となられるためでした。
すぐ限界になる私たちの生来の忍耐力も、
キリストの十字架の下では強められていきます。

以前とはことなり今の私たちは、
もはや他のキリスト信仰者の理解の仕方を軽率に裁いてはいけません。
他のキリスト信仰者もまた
私と同じく神様の御国に属する存在だからです。
それぞれが自分のやり方を守ればよいでしょう。
誰もそれについて口出しするべきではありません。
ただし、
その人が他の人たちも皆その人と同じやり方で生きるように要求したり、
その人自身が聖書の御言葉の明瞭な教えに反した行動をとったりする場合には、
別の話になります。