キリストの身体の諸部分 12章3〜8節(その2)
キリスト教会の一員として私たちは
この点で大いに反省すべきでしょう。
教会では牧師を中心として物事が運ばれる場合がしばしば見られます。
たしかに牧者の職務は
教会に委ねられた高く評価されるべき大いなる賜物です。
しかし、教会には他にも大切な種々の賜物が与えられています。
神様の御心に適うかたちで私たちが責任を分かち合い
十分に機能する有機的なひとつの個体となるためには、
いったいどうすればよいのでしょうか。
一案として、
教会員が各々「牧者」の自覚をもって福音伝道の責任を分かち合い、
まずは家庭で御言葉を伝えていくのはどうでしょうか。
ただし、ここでいう「牧者」とは
聖礼典の施行のために教会が任命する職務としての牧師ではなく、
キリスト信仰者全員に委ねられている御言葉を宣べ伝える務めのことです。
「万人祭司制」と呼ばれることもあるこの務めには、
家庭で聖書を読み祈る習慣を守ったり、
キリスト信仰者たちが賛美歌を歌うために集まったり、
受洗した人の信仰を教保が信仰者の先輩として支えるという使命を
真面目に実行していくことなども含まれています。
これらの働きを通して、
私たちは一般の教会員として
キリスト教会の責任を積極的に引き受けて行く大切さを
学ぶことができるでしょう。
また、それによって
大いなる祝福が教会全体に訪れることでしょう。