2015年4月10日金曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 7章14〜25節 この罪深き、聖なる者!(その6)



この罪深き、聖なる者! 71425節(その6)

今までの御言葉の学びを通じて、私たちはパウロと共に、
神様に助けを願い自分自身の惨めさを素直に告白する準備ができました。
パウロは、自分が「キリストの側に属する者」であることを
信じて告白しています。
私たちもまたこのパウロに倣って、
自分たちが「キリストの側に属する者」であることを
告白できるのが望ましいです。

神様は、私たちの抱えている惨めな罪深さをよくご存知です。
たとえ私たち自身にはその惨めさのごく一部しか見えていないとしても、
神様はその全体をすっかり見通しておられます。
まさにそれゆえに、聖書は次のように言っています、
「父親がその子たちを憐れむように、
主の憐れみは御自分を畏れる者たちの上にあります。
主は私たちの造られた様をご存知であり、
私たちが塵にすぎないことを覚えていてくださるからです」
(「詩篇」1031314節)。

本来なら地獄に落ちるのが当然の罪深い者でありながら、
それでも私たちは、キリストの血によって清められており、
まったく落ち度のない、神様にとって言いようもないほど愛しい存在なのです。
これは、私たちの行いに対する報酬ではなく、
ゴルゴタで御自身をささげられた
イエス•キリストの十字架の御業のおかげなのです。
これは確かなことです。
主の使徒であるパウロの口を通して、神様の御言葉がそう証しているからです。