2015年2月6日金曜日

「ローマの信徒への手紙」ガイドブック 7章1〜6節 律法から離れなさい(その3)

律法から離れなさい 716節(その3

ここで、「ガラテアの信徒への手紙」
2章の終わりの箇所を取り上げることにしましょう。
パウロは同じテーマについて、そこでより詳しく述べているからです。
それによれば、
私たちはキリストと共にゴルゴタの十字架に磔にされています。
キリストが死者の中からよみがえらされた時、
私たちもまたよみがえらされたのです。

パウロは前回扱った「ローマの信徒への手紙」6章で、
私たちは洗礼を通してキリストと生死を共にするようになる、
と語りました。
洗礼の恵みは私たちに全く新しい生き方を伝えてくれました。
それはキリストと結びついて生きることです。
新しい生き方には全く新しい律法が適用されます。
神様の御旨にどれほどよく従ったか、
私たちが尋問を受けることはもうありません。
「神様の子ども」という資格を
自分のよい行いによって獲得するための努力ももういりません。
私たちは賜物としてそれをいただいているからです。


すると、次のように誤解する人もいるかもしれません、
「これは好都合だ。
私は律法に対して死んでおり自由になっているのだから、
自分のやりたいようにやればよいことになる。
何をやろうがもう罪ではないのだから」。

しかし、新しい生き方をする人は決してこのようには考えません。
パウロが念を押しているのはまさにこの点です。
律法との不幸な結婚生活の中で、
人間は罪を行い、死に至る実を結びました。
しかし、今や私たちは自由の身にされて、
以前とは全く異なる生き方をするようになり、
「御霊による新しい状態の中で」(6節)神様に仕えているのです。