アタナシウス信条(ラテン語版から訳出)(その2)
20.
父は
造られたのでも、生まれたのでもありません。
21.
子は
父からのみ生まれたのであって、
成ったのでも、造られたのでもありません。
22.
聖霊は
成ったのでも、造られたのでも、生まれたのでもなく、
23.
それゆえ、
一なる父であって、三なる父たちではなく、
一なる子であって、三なる子たちではなく、
一なる聖霊であって、三なる聖霊たちではありません。
24.
そして、
どれがより先でありどれがより後であるか、
どれがより大きくどれがより小さいか、
ということはありません。
25.
そうではなく、
この三なる位格はすべて共に永遠であり、同等です。
このように、すでに先に述べたように、
すべてをとおして、三位が一体において、
一体が三位においてあがめられるべきである、ということです。
26.
それゆえ、
27.
28.
私たちの主イエス・キリストが神様の御子であり、
29.
この方は、
人としては母の本質から、
30.
この方は、
完全な神様、完全な人であられ、
31.
この方は、
神性によれば父と等しく、
人性によれば父よりも小さいお方です。
32.
この方は、
しかしながら、
キリストはふたりおられるのではなくて、おひとりです。
33.
この方は、
一なる方なのです。
34.
この方は、
位格が一であるがゆえに、一なる方なのです。
35.
神様と人とが一なるキリストなのです。
36.
キリストは、
私たちの救いのために苦しみを受け、
死者たちの中から復活し、
37.
父の右に座し、
生きている者たちと死んだ者たちとを裁かれます。
38.
そして、
自分自身の行ったことについて申し開きをすることになります。
39.
そして、
悪を追求した者たちは永遠の火に入ることになります。
40.
救われることはできません。
[1] ”est factus”
[2]
”procedens”
[3] ”in hac trinitate”
[4] ”sentiat”
[5] ”incarnationem”
[6] ”fideliter”
[7] ”fides recta”
[8] ”pariter”
[9] ”ex substantia”
[10] ”genitus est”
[11] ”natus est”
[12] ”ex anima rationabili et humana
carne subsistens”
[13] ”licet”
[14] ”non conversione”
[15] ”adsumptione humanitatis in Deo”
[16]
”substantiae”
[18] ”ad
inferos”
[19] ”ad
caelos”
[21] ”ad
cuius adventum”
[24] ”fides
catholica”
[25]
”fideliter firmiterque”