「終わりの時」の人間たち(その2)
「テモテへの第二の手紙」3章1〜9節
「彼らの中には、人の家にもぐり込み、
そして、さまざまの欲に心を奪われて、
多くの罪を積み重ねている愚かな女どもを、
とりこにしている者がある。」
(「テモテへの第二の手紙」3章6節、口語訳)
すでに楽園でサタンはエバを誘惑しました(「創世記」3章1〜6節)。
同様に多くの異端教師も女性たちを手下にしようと策を巡らしました。
逆に言えば、
一般的にみて女性のほうが男性よりも信仰の事柄に関心を示す傾向が強い
ということなのかもしれません。
上節の女性たちの記述が実例に基づくものか否かについては
判断しかねる面があります。
グノーシス主義には
禁欲主義的な側面もあれば
放縦な性生活を追認する側面もあったからです。
「彼女たちは、常に学んではいるが、
いつになっても真理の知識に達することができない。」
(「テモテへの第二の手紙」3章7節、口語訳)
人は自分の「霊的な家・故郷」を見つけることが大切です。
次から次へと新しい教えや体験を探し求めてばかりいると、
しまいには新手の異端のグループに巻き込まれてしまいます。
「ちょうど、ヤンネとヤンブレとがモーセに逆らったように、
こうした人々も真理に逆らうのである。
彼らは知性の腐った、信仰の失格者である。」
(「テモテへの第二の手紙」3章8節、口語訳)
ユダヤ人の伝承によれば、
モーセに敵対したエジプトの魔術師たちは
ヤンネとヤンブレという名であったとされます
(「出エジプト記」7章11〜12節も参考になります)。
彼らの行動はファラオの心をかたくなにするばかりで
(「出エジプト記」7章13、22節)、
結果的にエジプトは大混乱に陥りました。
エジプトの呪術師たちは
モーセとアロンの行った奇跡のうちの一部を模倣できましたが、
最終的には自らの敗北を認めるほかなくなりました
(「出エジプト記」8章14〜15節)。
異端の教えの中にも
正しい教えと共通点があるかのように見える場合があります。
それでも最終的には異端特有の脆弱性が明るみになります。
異端は人を救うことができません。
救いへと人を導く正しい信仰が異端には欠けているからです。
「しかし、彼らはそのまま進んでいけるはずがない。
彼らの愚かさは、あのふたりの場合と同じように、
多くの人に知れて来るであろう。」
(「テモテへの第二の手紙」3章9節、口語訳)
神様が活動なさっているところでは、
サタンも人々を異端へと陥れようと策動します
(「マタイによる福音書」13章24〜30、36〜43節)。
活きておられる神様に対して異端教師たちは戦いを挑みますが、
勝利を収めることは決してありません
(「使徒言行録」5章39節も参考になります)。
教会の歴史においては、
グノーシス主義のほうが使徒たちの正しい教えよりも勢いがあるように
見えた時期もありました。
しかし、それが正しいキリスト教信仰に勝つことはできなかったのです。